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日本のこころブログ村 過去記事

  • 蘇我氏考

    縄文時代から奈良盆地に、日本列島内だけではなく、周辺諸国から交易のために訪れるのは、三輪山麓でおこなわれていた国際交易のためだ。奈良盆地での国際交易の魅力は、三輪山の東南の山奥の宇陀で産する朱砂だ。朱砂は、その殺菌性から呪術の重要な素材となる。政権事務では、重要書類に使う印鑑の朱肉となる。布に染込ませれば、滅菌だけではなく、赤ふんどしにすれば、サメからの攻撃を防ぐ。朱砂は、縄文時代からの国際交易商品だった。その三輪山の麓が朱砂の交易地として選ばれたのは、宇陀の先住民の智慧からだ。古墳時代以前、奈良盆地は、一雨降れば、海抜60m以下は、水没する。その三輪山麓にたどり着くルートは、6世紀に河内湖の水を抜くために上町台地北端の掘削がおこなわれる以前は、三つしかなかった。ひとつは、紀ノ川から吉野へ至り、山越えする...蘇我氏考