chevron_left

「政治」カテゴリーを選択しなおす

cancel

社会学ブログ村 トップ

help
  • 1位

    格差固定

    三浦展,2015,格差固定──下流社会10年後調査から見える実態,光文社.(電子書籍版有)(1.29.2023)例によって、三菱総研と組んで行われたウェブ調査の単純集計、クロス集計データが、延々と紹介されている。10年の間での、階層帰属意識の変化と、上流、中流、下流階層それぞれの、政治意識、メディア接触、消費意識のありようとそれらの比較には、なるほどと思わされるところがいくつかあった。ちょうど、ジェームス・K・ガルブレイスの『不平等──誰もが知っておくべきこと』と並行して読んだのだが、『不平等』が厳密な統計データの精査により書かれているのに対し、三浦さんの分析は雑ではある。しかし、方法が厳密なだけであまり発見のない階層分析よりも三浦さんのそれの方がはるかにおもしろい。下流43%。昭和35年並みになった日本...格差固定

続きを見る

続きを見る

  • 【旧作】派遣村【再読】

    宇都宮健児・湯浅誠編著,2009,派遣村──何が問われているのか,岩波書店.(1.30.2023)うたかたの夢のごとく消え去った反貧困運動であるが、当時の運動の盛り上がりと熱気がひしひしと伝わってくる好著である。2010年代、たしかに失業者は減り、相対的貧困率もやや改善した。それは、アベノミクスなる虚妄の金融、経済政策の成果ではなく、ひとえに、団塊世代の大量退職によるものであり、雇用が増えたといっても、そのほとんどがパート、アルバイト、派遣、契約・嘱託等の非正規雇用である。貧困線ぎりぎりの生活困窮世帯は減ってはいない。コロナ禍においては、対人サービスに従事する非正規雇用の多くの女性が雇止めされ、生活困窮に陥ったが、メディアでの扱いが冷淡だったのは、「男性労働者の雇止め」でなければ取り上げるに値しないという...【旧作】派遣村【再読】

  • 格差固定

    三浦展,2015,格差固定──下流社会10年後調査から見える実態,光文社.(電子書籍版有)(1.29.2023)例によって、三菱総研と組んで行われたウェブ調査の単純集計、クロス集計データが、延々と紹介されている。10年の間での、階層帰属意識の変化と、上流、中流、下流階層それぞれの、政治意識、メディア接触、消費意識のありようとそれらの比較には、なるほどと思わされるところがいくつかあった。ちょうど、ジェームス・K・ガルブレイスの『不平等──誰もが知っておくべきこと』と並行して読んだのだが、『不平等』が厳密な統計データの精査により書かれているのに対し、三浦さんの分析は雑ではある。しかし、方法が厳密なだけであまり発見のない階層分析よりも三浦さんのそれの方がはるかにおもしろい。下流43%。昭和35年並みになった日本...格差固定

  • 隷属なき道

    ルトガー・ブレグマン(野中香方子訳),2017,隷属なき道──AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働,文藝春秋.(電子書籍版有)(1.28.2023)快作、『Humankind希望の歴史』の若き著者が、貧困問題、AIとベーシックインカム、労働時間の短縮等について論じる。やや牽強付会のきらいがあるようにも思うが、きっちり調べあげて、世にはびこる誤謬の数々を糺していく論調は、痛快でさえある。既成の学説に固執し、まるで説得力のない言説しか述べることのできない経済学者よりも、ブレグマンの主張にははるかに説得力がある。オランダの29歳の新星ブレグマンが、「デ・コレスポンデント」という広告を一切とらない先鋭的なウェブメディアで描いた新しい時代への処方箋は、大きな共感を呼び、全世界に広がりつつある。最大の...隷属なき道

続きを見る