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アメリカ政治&日米・大西洋同盟

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アメリカ政治&日米・大西洋同盟
テーマ名
アメリカ政治&日米・大西洋同盟
テーマの詳細
アメリカの内政から外交の全て。さらに日米同盟を基盤とした日本外交、そしてアメリカ外交の中軸となる大西洋同盟について。パックス・アメリカーナの重要なパートナーとして日本とヨーロッパはどのように世界運営に参画すべきか? 保守もリベラルも参加歓迎! NATO諸国に関するTBも歓迎!
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アメリカ政治&日米・大西洋同盟の記事

1件〜100件

  • ウクライナ危機の司法解決は時期尚早?
    2022/05/20 10:55
    ウクライナ危機の司法解決は時期尚早?

    本ブログでは、5月3日付の記事において新たな安全保障体制の構築の必要性について述べながら、その続きは後日とさせていただいておりました。この間、ウクライナ危機をめぐる各国の動きについて記事を認めてきたのですが、本日からは、新たな安全保障体制にテーマを戻しつつ、ウクライナ危機の解決方法についても考えてみたいと思います。新たな安全保障体制とは、現実、即ち、世界の多様性に柔軟に対応し得る体制として理解し得るものです。これまでの記事で述べてきましたように、今日の世界には、侵略行為を容認するようなロシアや中国のように帝国意識を引きづっている国もありますし、核時代の軍事同盟関係は、兵器がハイテク化しているとはいえ中世の封建時代と類似しています。核保有国である軍事大国を盟主とする一種の’封建関係’が成立しているのです。その一方...ウクライナ危機の司法解決は時期尚早?

  • 日本国政府は第三次世界大戦の回避に尽くすべきでは?
    2022/05/19 15:55
    日本国政府は第三次世界大戦の回避に尽くすべきでは?

    今般のウクライナ危機に際しては、多くの人々が、偶発的な事件を機に世界大戦に発展する事態を懸念しております。しかも、次なる世界大戦は核戦争を招きかねず、全人類の存亡危機と言っても過言ではありません。’その次がない戦争’、それこそが第三次世界大戦となりましょう(最終戦争?)。第一次世界大戦では、’サラエボの一発の銃声’が軍事同盟の連鎖的発動によりヨーロッパ全域を戦場と化すことになりました。一方、第二次世界大戦は、独ソによるポーランド分割の合意―独ソ不可侵条約秘密議定書―に端を発しており、この大戦も、軍事同盟の連鎖性が戦火を世界大に広げています(日本国の真珠湾攻撃による日独伊三国同盟の発動…)。ヨーロッパほど、軍事同盟の連鎖性のリスクを痛いほど経験した地域はないのですが、今般のウクライナ危機に際しては、スウェーデンと...日本国政府は第三次世界大戦の回避に尽くすべきでは?

  • NPTは現代を封建時代にする?
    2022/05/18 14:43
    NPTは現代を封建時代にする?

    今日、核兵器という存在が、戦争の勝敗のみならず、国際体制の決定要因となっている現実があります。核兵器が戦況を一変させる’切り札’となるとする認識は、先の戦争にあって、連合国諸国のみならず、劣勢におかれていた枢軸国諸国にあっても核兵器の開発競争に凌ぎを削っていた歴史からも伺えます。そこには、先に同兵器を手にした側が戦勝国になれるとする確信があるからです。そして、実際にそれが広島と長崎に対して使用されたとき、核兵器は、凄まじい破壊力のみならず、絶大なる抑止力をも持つこととなったのです(その抑止力により現に、以後凡そ70年にわたり世界大戦は発生していない)。核兵器とは、いわば人類が手にしてしまった’魔物’なのですが、それ故に、人道的な見地から核の廃絶が訴えられるようになりました。核拡散防止条約も核廃絶に向けた流れの一...NPTは現代を封建時代にする?

  • 全諸国による核保相互抑止体制が望ましい理由
    2022/05/17 12:51
    全諸国による核保相互抑止体制が望ましい理由

    ウクライナ危機は、これまで曖昧にされてきた核の両面性、すなわち、破壊力と抑止力に関する判断を、現実における政策選択の問題として問うこととなりました。国連安保理の常任理事国であり、それ故に核を保有するロシアが同紛争の当事国であることにも依るのですが、どちらの側面をより高く評価するのか、そして、その国の立場、即ち、核保有国か否か、並びに、軍事力のレベルにより政策の結果が変わってしまうのです。本日は、幾つかの関係をパターン化して整理してみることとします。なお、関係のパターン化に際しては、国家を、核大国、核中小国、並びに、非核中小国の三者に分けています。先ずもって、軍事大国にとりまして核の寡占的保有は、他の中小の非核保有国に対して、絶対的な破壊力と抑止力のまさに両面の保有を意味します。大国による核保有は、国際社会におい...全諸国による核保相互抑止体制が望ましい理由

  • 北欧二国のNATO加盟は望ましいのか?
    2022/05/16 15:31
    北欧二国のNATO加盟は望ましいのか?

    報道によりますと、スウェーデンとフィンランドの北欧二国は、いよいよNATO加盟を正式に申請するそうです。非同盟政策を転換してのNATO加盟申請の理由としては、ウクライナ危機によるロシアからの軍事的脅威の高まりへの対応との指摘がありますが、メディアの報じ方からしますと、欧米諸国の動きは、あたかも第三次世界大戦への発展が織り込み済みなような印象を受けます。とりわけここ数日、ロシア側から’好戦的’と非難されても致し方ないような報道が続いています。今般の北欧二国のNATO加盟も、どちらかと申しますと、対ロ陣営の形成、あるいは、西側諸国の結束強化の流れの一環としての解説が少なくありません。あたかも、’ロシア相手に戦う体制が整った’とでも言わんばかりなのです(その一方で、奇妙なことに、ウクライナでの戦況についてはロシア軍の...北欧二国のNATO加盟は望ましいのか?

  • ウクライナ危機とキューバ危機との逆構図が意味するものとは?
    2022/05/13 18:36
    ウクライナ危機とキューバ危機との逆構図が意味するものとは?

    今般のウクライナ危機は、国連安保理常任理事国であり、かつ、かつての超大国の一国が当事国となった点において、ポスト冷戦期の地域的な紛争とは違いがあります。人類を第三次世界大戦、並びに、それに付随する核戦争の淵に立たせている意味において。そして、過去において同じような人類滅亡に繋がるような危機があったといたしますと、それはキューバ危機であるかもしれません。今般の対立の構図は、どこか1962年のキューバ危機を彷彿させるのです。もっとも、ウクライナ危機発生の経緯をめぐっては米ロの立場は逆となっているようです。キューバ危機は、米ソ両国によるチキンゲームによって核戦争の瀬戸際まで駒を進めてしまった事件です。1959年にカストロ指導の下でキューバ革命を成し遂げたキューバは、その社会主義路線からソ連邦への接近をはかり、経済的支...ウクライナ危機とキューバ危機との逆構図が意味するものとは?

  • イギリスは北欧二国に’核の傘’を提供するのか?
    2022/05/12 12:59
    イギリスは北欧二国に’核の傘’を提供するのか?

    迫りくるロシアの脅威を前にして、NATO加盟の行方が関心を集めてきたスウェーデン、並びに、フィンランドの北欧二国。報道によりますと、NATO加盟に先立って、イギリスが両国に対して安全保障を提供することを約したそうです。中立路線を転換しての北欧二国のNATO加盟申請の背景には、’核の傘’の必要性に関する現実的な認識があったことは疑い得ません。イギリスと北欧二国との間の合意内容は、どちらか一方が他国から攻撃を受けた場合、攻撃を受けた国の要請に応じてもう一方の国が軍事的支援を行うというものです。相互支援を約した双務性のある合意なのですが、同合意を報じる記事の見出し「英が北欧2か国に安全保障提供へ」とあるように、暗黙裏にはイギリスが安全を提供する側と見なされています。イギリスはNPT体制にあって合法的な核保有国ですので...イギリスは北欧二国に’核の傘’を提供するのか?

  • エマニュエル・トッド氏のロシア観に異論
    2022/05/11 23:33
    エマニュエル・トッド氏のロシア観に異論

      フランスの高名な歴史学者、エマニュエル・トッド氏が5月6日放映のNHK...

  • 中国は台湾を主権国家として認めた?-「92年コンセンサス」のどんでん返し
    2022/05/11 13:24
    中国は台湾を主権国家として認めた?-「92年コンセンサス」のどんでん返し

    ウクライナ危機にあって、ロシアが自らの軍事行動を正当化する根拠の一つとして挙げていたのが、NATOによる東方拡大、即ち、ウクライナのNATO加盟問題です。プーチン大統領は、東西ドイツの再統一に際してソ連邦とNATOとの間に非拡大が約されたものの、NATOが一方的に同合意を反古にしたと主張しているのです。加えて、ロシアは、2015年2月にウクライナにドイツとフランスの2国を交えて合意した停戦協定(ミンスク合意)にも、ウクライナ側が違反していると主張しています。NATO不拡大合意の存在については不確かなのですが、過去の合意反古が侵攻を正当化し得るとしますと、中国もまた、台湾に対して同様の口実を以って武力併合を試みる可能性がありましょう。それでは、中国と台湾との間には、同様の国際合意は存在するのでしょうか。実のところ...中国は台湾を主権国家として認めた?-「92年コンセンサス」のどんでん返し

  • ウクライナ危機と台湾危機―台湾の核武装問題
    2022/05/10 15:04
    ウクライナ危機と台湾危機―台湾の核武装問題

    地理的に遠いウクライナで発生した危機は、即、極東にも波及することとなりました。その理由は、ロシアの軍事侵攻が将来における中国による台湾進攻を予測させたからです。ロシアと中国との間には、’国柄’としての共通性があります。両国とも帝国意識を今日まで引きずっていることに加えて、過去と現在という違いこそあれ、共産主義体制を経験しています。これらは独裁との親和性の高さをも意味し、両国の拡張主義的傾向をも説明しているのです。このため、極東にあっても台湾問題が強く意識されることとなったのですが、ウクライナ危機の展開から、中国の台湾に対する今後の対応については、凡そ二つの見解に分かれているようです。その一つは、ロシアに倣って中国も武力による一方的な現状の変更を試み、電撃的な台湾進攻を実行するというものです。このシナリオは、今後...ウクライナ危機と台湾危機―台湾の核武装問題

  • inkrich「誰でも」と「簡単」と「更新」を3つ集めて合体させて『inkrich』を作りたいんですよぉ〜
  • ウクライナ危機から見える第二次世界大戦の謎
    2022/05/09 15:44
    ウクライナ危機から見える第二次世界大戦の謎

    先日、ロシアのラブロフ外相が、インタヴューにおいてアドルフ・ヒトラーユダヤ系説を述べたことから、イスラエル並びに全世界のメディア等から反発を買うという事件が発生しました。同事件に対して、プーチン大統領は、イスラエルのベネット首相に対して謝罪したとも報じられております。ウクライナ危機以来、プーチン大統領は、その健康状態のみならず、精神状態をも強く疑われておりました。ウクライナ侵攻やその後に報じられたロシア軍による残虐行為は常軌を逸しており、正気の沙汰とは思えなかったからです。’狂人’扱いする記事も多々あったのですが、今般のラブロフ発言が炎上すると、プーチン大統領はベネット首相と電話会談を行っており、’正気’の対応を見せています。しかも、メディアが解説するように、中立を表明しているイスラエルへの外交的配慮からの謝罪...ウクライナ危機から見える第二次世界大戦の謎

  • 日本国は中立という選択は可能か?
    2022/05/06 10:41
    日本国は中立という選択は可能か?

    報道によりますと、ロシアは、今月の5月9日にも宣戦布告を行うのではないかとするお憶測が飛び交っております。また、仮に核保有国であるロシアが戦術核であれ、戦略核であれ、核兵器や生物化学兵器を使用した場合には、アメリカも同紛争に介入するとする予測もあります。ウクライナ危機が、本格的な戦争へと向かう予兆が見られるのですが、日本国は、戦争化の局面に対してどのように対応すべきなのでしょうか。欧州諸国を歴訪している岸田文雄首相の言動からしますと、同首相は、軍事行動への自衛隊の参加を検討しているようにも見えます。ジョンソン英首相との会談では、イギリス海軍と海上自衛隊との連携強化にも合意した模様であり、現行の日米同盟に加え、空母クイーン・エリザベスの寄港を機に囁かれている日英同盟復活の路線も見え隠れしています。おそらく、ロシア...日本国は中立という選択は可能か?

  • 宇宙戦艦ヤマト波動実験艦 銀河の正体推測 / 北条の武蔵の正体推測(リーンの翼)
    2022/05/05 22:33
    宇宙戦艦ヤマト波動実験艦 銀河の正体推測 / 北条の武蔵の正体推測(リーンの翼)

    ロシア軍 旗艦「モスクワ」が沈没 米報道官「戦力に影響」nhk2022年4月15日こうした中、ロシア国防省は14日、ロシア海軍の黒海艦隊の旗艦「モスクワ」につ…

  • 日本国政府の予備費とウクライナ支援
    2022/05/05 15:47
    日本国政府の予備費とウクライナ支援

    先日、5月3日付の日経新聞の朝刊一面には、日本国政府の予備費に関する記事が掲載されておりました。コロナ対策を根拠として従来の10倍に予備費を増額し、2年間で3兆7121億円も確保しながら、その3割が使い残しているという内容です。同記事の趣旨は、予備費に対する監視体制の強化を訴えるところにあるのですが、国会での審議・採決を経ずして政府による閣議決定のみで拠出できるため、予備費には、財政民主主義、並びに、議会制民主主義を損ないかねない様々な問題が含まれています。そして、日本国政府によるウクライナ支援費の拠出も、問題点の一つなのではないかと思うのです。ウクライナ危機にあっては、当初からアメリカのバイデン政権は、ウクライナへの支援を表明してきました。もっとも、アメリカでは、大統領の一存、あるいは、政府の決定でウクライナ...日本国政府の予備費とウクライナ支援

  • ラブロフ外相のヒトラーユダヤ系説を考える
    2022/05/04 14:52
    ラブロフ外相のヒトラーユダヤ系説を考える

    目下、ロシアのラブロフ外相のヒトラーユダヤ系説に関する発言が、波紋を広げています。もっとも、アドルフ・ヒトラーにはユダヤ人の血が流れているとする説は、ラブロフ外相が最初に言い出したことではなく、’公然の秘密’とまでは行かないまでも、近年に至り、かなり信憑性の高い説とみなされています。何故ならば、ヒトラーの父親であるアロイスは父親が不明の私生児として出生しておりますし(生物学上の父親はユダヤ系?)、高等教育を受けずに育ったものの異例の出世を遂げ、後年、オーストリア帝国の官吏にまで取り立てられているからです(有力者の後押し?)。謎多き人物なのですが、数年前にヒトラーの甥のDNA鑑定を行った結果(アロイスにはアドルフを含めて8人の子供たちがいた…)、中東系の塩基配列の存在が報告されており、医科学的にもヒトラーがセファ...ラブロフ外相のヒトラーユダヤ系説を考える

  • 国際社会における新たな安全保障体制とは?
    2022/05/03 17:01
    国際社会における新たな安全保障体制とは?

    今日の国際社会では、ロシア以上に順法精神の希薄な中国という一党独裁国家も幅を利かせています。しかも、これらの諸国は核兵器を合法的に保有する国連安保理の常任理事国でもありますので、今日、他の中小の諸国は、’特権国家’からの脅威に晒されているのです。国家の多様性は、その国際法上の法的地位の違いによっても確認できましょう。それでは、こうした国家の多様性に対応し得る未来の国際社会の安全保障体制とは、どのようなものなのでしょうか。グローバリストの描く人類の未来像は、カール・マルクスが’予言’したような国家が消滅した国境なき世界なのでしょう。しかしながら、国家の消滅が人類に安全と安定並びに安寧を約束するわけではなく、むしろ、メビウスの輪のごとく’天国’行きの道は途中で裏返り、’地獄’に行き着くかもしれません。多くの諸国が他...国際社会における新たな安全保障体制とは?

  • 国家の多様性に応じた防衛・安全保障政策を
    2022/05/02 17:12
    国家の多様性に応じた防衛・安全保障政策を

    平和という価値は、’戦争反対’だけを声高に叫んでいても手にすることはできないようです。安定的な国際秩序を構築するには、抑止システムや対立要因の解消を含む予防、世界戦争化回避の仕組みを組み込んだ武力行使時の即応システムの整備、並びに、司法手続きによる戦後処理の制度化…といった課題が人類には待ち受けています。いわば、過去、現在、未来の三つの時間的段階全てをカバーする制度構築を必要とすると言えましょう。そして、このような平和のための国際システムを考案するに際しては、国家の多様性をも考慮すべきように思えます。グローバリズムは、‘多様性の尊重’というキャッチフレーズとともに世界規模で広がってきました。グローバリズムの文脈における‘多様性’とは、おそらく、国境を越えた人の移動、すなわち、移民の増加に伴ってその受入国社会にお...国家の多様性に応じた防衛・安全保障政策を

  • 戦争防止の正道-戦争原因の平和的除去
    2022/04/29 11:20
    戦争防止の正道-戦争原因の平和的除去

    力に対しては力を以ってしか対抗できない状況下にあっては、力の抑止力を備える、あるいは、力の均衡を保つことは、必ずしも否定されるべきことではなくなります。’力は正義’という言葉が支配する世界では、利己的他害性を抑制する普遍的な意味での倫理や道徳、そして、合法性は不問に付されてしまうからです。今日、平和主義者によって核廃絶が叫ばれる一方で、核の抑止力が期待されるのも、力による平和の観点からすれば、他に手段を見出すことが非常に困難であるからに他なりません。しかしながら、人類の歴史を振り返りますと、力のみを以ってあらゆる物事を処理する手段としてきたわけではありませんでした。そうであるからこそ、時間の先端を生きる今日の人々は、未来の人類に対する責任を果たすべく、力が支配する世界から倫理に裏打ちされた法の支配へと向かう努力...戦争防止の正道-戦争原因の平和的除去

  • 力の抑止力のモデルはイギリスにあり?
    2022/04/28 15:11
    力の抑止力のモデルはイギリスにあり?

    ウクライナ危機は、国連安保理の常任理事国であるロシアが紛争当事国となり、かつ、核兵器の使用をも辞さない構えを見せたことで、全人類が瀬戸際作戦の威嚇対象となったかのようです。NPT体制の欺瞞をこれほどまでに明るみにした出来事はなく、同条約への加盟を勧めた常任理事国に’騙された’と感じる諸国も少なくないはずです。他の中小諸国に対しては核兵器の開発や保有を禁じ、違法行為としてしまったからです。しかも、イスラエルが中東戦闘を、並びに、インドとパキスタンが印パ戦争を背景に核保有を既成事実化したのみならず、北朝鮮も秘密裏に核兵器を保有しているのですから、NPTを順守してきた諸国の落胆は計り知れません。しかも、不条理さに対する感情的な憤慨のみならず、ロシアが核による威嚇を繰り返す今日、一般の中小諸国は核の脅威という現実に向き...力の抑止力のモデルはイギリスにあり?

  • 反撃能力の問題-核ミサイル時代の危機
    2022/04/27 16:45
    反撃能力の問題-核ミサイル時代の危機

    敵地攻撃能力という名称の反撃能力への変更は、図らずもミサイル時代、あるいは、核ミサイル時代における反撃能力という極めて重大な問題を提起しているように思えます。何故ならば、ミサイル並びに核兵器の登場は、人類の戦いの歴史における反撃能力の転機ともなっているからです。ミサイルが出現する以前の時代にあっては、戦争は、どちらが先制攻撃を仕掛けたとしても、凡そ攻撃を受けた側にも反撃の機会がありました。例外的な事例としては奇襲攻撃がありますが、体勢は極めて不利でありながらも、奇襲を受けた側にも応戦したり、避難する時間がなかったわけではありませんでした。ところが、第二次世界大戦を機にミサイルの開発と軌を一にするかのように、一都市を丸ごと破壊し尽くしてしまう核兵器も登場するようになります。すると、戦争における攻守のバランスは、大...反撃能力の問題-核ミサイル時代の危機

  • ’敵地攻撃能力’は先制防衛能力に変更すべきでは?-タブーを設けることがタブー
    2022/04/26 11:01
    ’敵地攻撃能力’は先制防衛能力に変更すべきでは?-タブーを設けることがタブー

    先日、自民党の安全保障調査会では、とりわけ野党勢力からの反発を恐れてか、‘敵地攻撃能力’という名称を反撃能力と変更した上で、政府に対して同能力の保有を促す提言案を了承したそうです。しかしながら、敵地攻撃能力の本質的な目的を考えますと、反撃能力という名称は相応しくないように思えます。敵地攻撃能力とは、狭義には「弾道ミサイルの発射基地など、敵の基地を直接的に攻撃できる能力」として理解されています。2020年7月に当時の河野太郎防衛相が「イージス・ショア」の計画を停止した際における議論では、敵地攻撃能力には先制攻撃は含まれないと説明されておりました。今般の名称変更にあって、敢えて反撃能力と表現したのも、同能力からの先制攻撃の排除を意識してのことなのでしょう。しかしながら、敵地攻撃能力を反撃に限定してしまいますと、当然...’敵地攻撃能力’は先制防衛能力に変更すべきでは?-タブーを設けることがタブー

  • 核の抑止力の開放を
    2022/04/25 16:33
    核の抑止力の開放を

    今般のウクライナ危機は、国連の機能不全を白日の下に晒したという意味において、戦後の国際体制の転換点ともなり得るのかもしれません。そして、’戦争は始めるよりも終わらせる方が難しい’とも称されますように、一旦、国家間の対立が軍事衝突へと向かいますと、それを止めることは容易ではなく、エスカレートしてしまうケースの方が多いのです。起きてしまってからでは遅いのです。そこで、本日からは、戦争の抑止、すなわち、事前抑止の仕組みについて考えてみたいと思います。人類史にあって、’力’が決定要因となってきた防衛や安全保障政策の分野にあっては、先ずもって’力の二面性’に注目する必要がありましょう。力とは、有事にあっては攻撃力、並びに、防衛力となる一方で、平時にあっては抑止力として働くからです。例えば、18世紀初頭にあってスペイン継承...核の抑止力の開放を

  • ウクライナ危機にもPKOを活用する案
    2022/04/22 19:13
    ウクライナ危機にもPKOを活用する案

    ウクライナ危機の発生以来、本ブログにおいては、国際法秩序の維持と第三次世界大戦の回避とのジレンマに関する問題について考えてきました。その過程にあって、国際機構における司法の独立性の確保、並びに、それに伴う中立・公平な執行組織の必要性について述べてきたのですが、同執行組織に最も近い存在として、国連の平和維持活動(UnitedNationsPeacekeepingOperations:PKO)があります。それでは、ウクライナ危機に対しても、同活動を活用することはできるのでしょうか。PKOとは、国連憲章に明記はされた活動ではないものの、国際司法裁判所からその存在と役割について’お墨付き’を得ていると共に、1962年の「総会決議1854」によって承認されています。国連憲章が目指す国際の平和を実現するために、PKOは、今...ウクライナ危機にもPKOを活用する案

  • ウクライナ危機が複雑である理由とは―全体像は立体的?
    2022/04/21 16:12
    ウクライナ危機が複雑である理由とは―全体像は立体的?

    ウクライナ危機は、歴史的にも法的にも様々な要因が絡まっており、その解決は容易ではありません。たとえ両国政府の交渉によって停戦が合意されたとしても、抜本的な解決に至るには、まだまだ時間を要するように思えます。それでは、何故、ウクライナ危機は、かくも複雑なのでしょうか。ここで一旦、絡まった糸を解してみる必要がありそうです。一国家が純粋に軍事力によって他国を侵略し、世界征服を目指すという形態は殆どなく(むしろ、世界の全体的支配は、超国家権力体の最終目的では…)、国際紛争の多くは、領有権や資源等をめぐる争いなど、それ固有な対立要因に起因しています。そして、これらの国際紛争は、凡そ、政治問題と法律問題とに分けることができます。政治問題とは、双方の国益が衝突したり、双方が言い分や根拠を有するケースです。どちらか一方に非があ...ウクライナ危機が複雑である理由とは―全体像は立体的?

  • ウクライナ危機は安保理常任理事国が第一義的に対応すべきでは?
    2022/04/20 15:45
    ウクライナ危機は安保理常任理事国が第一義的に対応すべきでは?

    地域的な紛争を世界大戦へと拡大させないためには、紛争を当事国の間に閉じ込めておく工夫が必要です。その一方で、軍事力において劣位にある中小国が攻撃を受けた場合、国際社会がそれを放置しますと’見殺し’となり、国際法秩序も崩壊してしまします。それでは、攻撃を受けた側が、自力、即ち、個別的自衛権の行使によって攻撃行為を跳ね返すほどの軍事力を備えていない場合はどうするべきなのでしょうか。国際法の執行部隊につきましては、4月8日の記事にて輪郭を描いてみましたが、独立的な国際執行機関を創設するには時間も労力も要します。そこで、執行機関の設立に至る前段階として、当面の間は、安保理常任理事国が対応すべきかもしれません。国際司法機関から犯罪性の認定を受ける以前にあっても(後に、人道的介入として認める司法判断が下される場合もある…)...ウクライナ危機は安保理常任理事国が第一義的に対応すべきでは?

  • 国際法秩序と世界大戦化の回避のジレンマを解くには?
    2022/04/19 17:23
    国際法秩序と世界大戦化の回避のジレンマを解くには?

    地域的紛争が世界大戦化するリスクは、加害国側の軍事力に比例して上昇します。しかも、被害国側に軍事同盟が存在する場合、集団的自衛権が発動され、またたくまに全世界に戦火が広がります。現状では、一旦、戦端が開かれる、あるいは、宣戦布告がなされますと、当事国以外の同盟国も交戦国となり、国境を接していなくとも、自国にミサイルが飛来したり、サイバー攻撃を受ける危機に直面します。最悪の場合には、核戦争に巻き込まれる可能性もあるのですから、理不尽といえば理不尽なのです。そこで、考えられる国際法秩序と世界大戦化の回避との間のジレンマを解く方法の一つは、第三国の軍事行動をめぐって、その要件や行動規範を定めるというものです。要件の設定に際しては、少なくとも(1)集団的自衛権の発動条項を含む軍事同盟条約の有無、(2)国際司法機関による...国際法秩序と世界大戦化の回避のジレンマを解くには?

  • ’二つの正義’のジレンマとは―国際法秩序と第三次世界大戦のジレンマ
    2022/04/18 15:59
    ’二つの正義’のジレンマとは―国際法秩序と第三次世界大戦のジレンマ

    ウクライナ危機は、ロシアとウクライナとの二国間関係にとどまらず、今日の国際社会が抱える致命的な問題点をも浮かび上がらせています。このため、地理的に遠方に位置する日本国にあっても関心が高く、国際社会の在り方について国民が深く考える機会ともなっています。先日も、東京大学の入学式にて映画監督の河瀨直美氏が述べた祝辞の内容が、ネット上で議論を呼んでいました。批判的な論調が強かったのですが、その主たる理由は、同氏が、ロシアの’正義’とウクライナの’正義’を同列に並べつつ、ロシア側のみを悪として糾弾する姿勢に疑問を投げかけたからです(もっとも、後半では日本国も他国を侵略する可能性について言及しているため、ロシア側に’正義’があるとするならば、侵略国であるはずの日本国にも正義があることになり、どこか一貫性を欠いている…)。同...’二つの正義’のジレンマとは―国際法秩序と第三次世界大戦のジレンマ

  • フランス大統領選挙に見える人類の共通課題
    2022/04/15 11:12
    フランス大統領選挙に見える人類の共通課題

    先日フランスで実施された大統領選挙では、過半数を超える票を獲得した候補者はおらず、現職のマクロン大統領と国民連合のルペン氏による決選投票に持ち込まれることとなりました。両者の主張は見事なまでに正反対なのですが、特に関心を集めているのは、ウクライナ危機の最中にあっての安全保障政策の基本方針です。親NATO政策を推進してきたマクロン大統領に対して、ルペン候補は、NATOの軍事機構からの脱退を主張しているのですから、同大統領選挙の結果は、まさにフランスという国の運命を決することとなりましょう。NATOの軍事機構からの脱退はルペン氏が初めて言い出したわけではなく、1966年にシャルル・ド・ゴール大統領が脱退を宣言して以来、アメリカとの間に一線を画し、フリーハンドを確保しようとする独自路線は、暫くの間、フランスの安全保障...フランス大統領選挙に見える人類の共通課題

  • ウクライナ問題解決はジェノサイド条約に従うべきでは?
    2022/04/14 15:42
    ウクライナ問題解決はジェノサイド条約に従うべきでは?

    ウクライナの歴史を辿ってみますと、そこには頭を抱えたくなるような複雑な歴史を見出すことができます。絡まった糸を解きほぐし、当事者や関係者間において合意を形成するには今しばらく時間と努力を要するのでしょうが、本日の記事では、今般のウクライナ危機に限定して正攻法の解決策について述べてみることとします。ロシアがウクライナとの国境線を越えて軍を進軍させた際に、その根拠としたのは、東部地方に居住しているロシア系住民の保護です。同地域では、既にウクライナ政府軍とウクライナからの分離独立を主張する親ロ派武装勢力との間で戦闘が発生しており、いわば内乱状態にありました。当然に、双方ともに民族派が台頭しており、ウクライナ側でも過激な民族主義集団が活動するようになります。そして、民間の義勇団にあって国軍に昇格したのが、ネオナチ集団と...ウクライナ問題解決はジェノサイド条約に従うべきでは?

  • 対ロシアと対中国に見えるダブルスタンダード
    2022/04/13 15:21
    対ロシアと対中国に見えるダブルスタンダード

    今般のウクライナ危機は、ロシアによる国際法上の違法行為を以って対ロ制裁の合法的な根拠とされております。日本国政府の政策も同見解に基づいており、再三にわたって、ロシアの違法性を強調しております。その一方で、過去を振り返りますと、日本国政府並びに米欧諸国の政府にあって、国際法違反行為に対するダブルスタンダードが見受けられるのです。それでは、どのようなダブルスタンダードであるのかと申しますと、それは、中国に対する態度との違いです。何故ならば、中国は、南シナ海問題にあって2017年7月に下された常設仲裁裁判所の判決に従わず、今日なおも同海域に居座り、強引に軍事要塞化を進めているからです。ウクライナ危機のケースでは、国際司法裁判機関が、証拠に基づく事実認定を経てロシアの違法性を判断したわけではなく、また、裁判に先立って中...対ロシアと対中国に見えるダブルスタンダード

  • 国連なき安全保障体制の構築は可能?
    2022/04/12 16:01
    国連なき安全保障体制の構築は可能?

    ウクライナ危機において判明した国連の制度的欠陥は、もはや国連に期待を寄せることはできないという、深刻な現実を知らしめています。国連に絶望したウクライナのゼレンスキー大統領は、安保理理事会において「国連を解体する覚悟はあるのか」と訴えたと伝わりますが、’国連なき国際社会において如何にして安全を確保するのか、という問題は、全ての諸国にとりまして現実的な課題となりつつあります。そこで、本日の記事では、国連なき安全保障体制について考えてみようと思います。国連なき国際社会を想定する場合、国際法の有無を軸に幾つかのケースに分けてみる必要がありそうです。第1のケースは、国連と共に国際法も消滅し、国際社会が、力のみが手段となる野蛮な無法地帯に逆戻りするというものです。第1のケースは、さらに個別的な対応と集団的な対応に分かれます...国連なき安全保障体制の構築は可能?

  • 第三次世界大戦の阻止もウクライナ危機における人類的使命
    2022/04/11 15:04
    第三次世界大戦の阻止もウクライナ危機における人類的使命

    ウクライナ危機を前にして、日本国政府を含む米欧諸国の政府にあっては、ロシア批判において足並みを揃えています。主要メディアの論調も、’残虐国家ロシア’、あるいは、’ロシア憎し’の凡そ一色であり、国民に対して同国に対する敵愾心を煽っているようにも見えます。人道的介入というロシア側の根拠の真偽については客観的な検証を要するものの、ロシア軍は国境線を越えてウクライナの領域内で軍事作戦を展開しておりますので、一先ずは、紛争の平和的解決を義務付けている国際法には違反しています。このため、多くの人々が、ウクライナ支援や対ロ制裁等を積極的に支持するのも理解に難くはありません。ブチャにおける虐殺事件の報に憤り、ロシアに対する懲罰を求める人々も少なくないことでしょう。日本国内でも、ロシア側による北方領土における軍事演習の実施や主権...第三次世界大戦の阻止もウクライナ危機における人類的使命

  • 紛争の世界大戦化を防ぐには
    2022/04/08 10:53
    紛争の世界大戦化を防ぐには

    今般のウクライナ危機は、ロシアの脅威のみならず中国による台湾や尖閣諸島等への進攻という懸念をもたらしています。ウクライナ危機の場合、先日のロシア軍のキーウ撤退により、ロシアがウクライナという国家そのものを軍事占領する可能性は低くなり、第三次世界大戦への拡大リスクも低下したようにも見受けられますが、今後の中国による侵略、並びに、第三次世界大戦への誘導(三次元戦争のケース)を事前に阻止するための備えは喫緊の課題です。とは申しますものの、国連の枠内であれ、枠外であれ、国際犯罪国家に対する軍事力の行使が、たとえそれが国際法の執行行為であったとしても、平和と戦争との間に解きがたいジレンマをもたらすことは、昨日の記事で述べました。将来の方向性としては、国連の終焉(ロシアの国連人権理資格停止は、国際聯盟時代のようなロシア除名...紛争の世界大戦化を防ぐには

  • 国連は’第三次世界大戦’を想定していた?-戦争と平和のジレンマ
    2022/04/07 14:50
    国連は’第三次世界大戦’を想定していた?-戦争と平和のジレンマ

    今般のウクライナ危機ほど、国連の無力さを晒した出来事はなかったかもしれません。安保理において事実上の’拒否権’を有するロシアという常任理事国が当事国となったのですから。しかしながら、よく考えてもみますと、国際の平和の維持に責任を負う国連という組織は、その構想において’第3次世界大戦’を想定していたとも言えるかもしれません。国際連盟、並びに、国際連合という組織の基本構想は、全世界の諸国を含む包括的な枠組みにおいて全ての諸国の安全と平和を護ろうというものです。従って、その仕組みは、全メンバーの包摂性においては国家の治安維持の仕組みと共通していると言うことができます。すなわち、犯罪行為を禁じる法律(刑法)の存在を前提として、メンバーの内の一人でも違法行為や犯罪を働いた場合、合法的な物理的強制力(軍事力)の行使が許され...国連は’第三次世界大戦’を想定していた?-戦争と平和のジレンマ

  • 対ロ制裁は急ぐべきなのか?
    2022/04/06 16:17
    対ロ制裁は急ぐべきなのか?

    ロシア軍によるウクライナ侵攻を受け、日本国政府は、米欧諸国と協調し、対ロシア制裁に舵を切ることとなりました。本日の報道によりますと、追加措置として、対ロ送金ルートを断つための仮想通貨(暗号資産)規制及び最恵国待遇の取り消しを可能とする二つの改正案の国会での早期成立を目指すそうです。こうした対ロ制裁は、侵略であれ、ジェノサイドであれ、ロシアによる国際法上の違法行為が根拠とされているのですが、矢継ぎ早の対ロ制裁にはいささか不安を覚えます。何故ならば、ロシアの軍事行動は、必ずしもその根拠が否定されているわけでも(ロシアは人道的介入を主張…)、また、犯罪行為についても事実として証明されているわけではありませんし、深く考える時間も与えられず、皆が一斉に同一方向に向かって走り出すときほど危ないときもないからです。今般のウク...対ロ制裁は急ぐべきなのか?

  • 国連改革も権力分立の観点を要するのでは?-司法の独立性の強化
    2022/04/05 15:55
    国連改革も権力分立の観点を要するのでは?-司法の独立性の強化

    権力分立とは、近代国家の統治機構上の大原則とされています。モンテスキューが『法の精神』において述べたように、とりわけ司法の独立性は、人々の基本的な自由と権利を護る砦の役割を果たしているからです。この文脈における独立性とは中立・公平性を意味しますので、司法権が政治機関に従属しますと、為政者によっていとも簡単に国民の自由や権利が侵害されてしまいます(犯罪者が無罪となり、無実の人が有罪に…)。こうした権力分立の重要性に鑑みますと、今般、取り沙汰されている国連改革についても、権力分立の観点を要するように思えます。報道によりますと、ロシアによるウクライナ侵攻を機に、日本国政府は、国連改革にも積極的に取り組むようです。国連は、同危機に対してあまりにも無力でしたし、しかも、常任理事国による’侵略’は、同制度にあっては想定外の...国連改革も権力分立の観点を要するのでは?-司法の独立性の強化

  • ブチャ虐殺事件にどのように対応すべきなのか?-独立した捜査の必要性
    2022/04/04 13:32
    ブチャ虐殺事件にどのように対応すべきなのか?-独立した捜査の必要性

    ロシア軍の撤退に伴い、キーウ近郊のブチャ近郊にて殺害された多数の民間人の画像が多くの人々に衝撃を与えています。子供を含む民間人が惨い姿で虐殺されたとされており、これが事実であれば、戦争犯罪であることは疑いようもありません。それでは、この虐殺事件に対しては、どのように対応すべきなのでしょうか。ウクライナのゼレンスキー大統領がジェノサイドとしてロシアを糾弾するのみならず、同国を支援しているアメリカのブリンケン国務長官も、早々にロシア軍による戦争犯罪を追及する姿勢を示すとともに、ドイツのショルツ首相やイギリスのジョンソン首相なども同様の見解を示しています。もっとも、戦争犯罪追及に関する具体的な行動については、それぞれ相違が見らます。報道されている限られた情報からしますと、ブリンケン国務長官は、「戦争犯罪を裏付ける証拠...ブチャ虐殺事件にどのように対応すべきなのか?-独立した捜査の必要性

  • 支配欲という元凶
    2022/04/01 19:19
    支配欲という元凶

    この世は、トラブルに満ちています。国家間関係から個々の間の私的関係に至るまで、あらゆる空間で絶えることなき争いや対立が続いているのが人間社会の常のようです。今この瞬間も、ウクライナの地では戦闘が続き、アジアの軍事大国中国は、台湾を自国に併呑すべく虎視眈々と狙っており、平和とは、人類の手の届かない理想であるかのようなのです。それでは、何故、集団と集団、あるいは、人と人とは、敵対関係に陥るのでしょうか。徐々にではあれ、対立関係をなくしてゆくためには、先ずもって対立が生じる原因や基本的な構図を理解しておく必要がありましょう。対立要因は個々のケースによって様々なのですが、それをパターン化して捉えてみますと、その一つに、特定の主体による他者に対する一方的な支配欲によって引き起こされるものがあります。普段は取り立てて意識さ...支配欲という元凶

  • ロシア軍は負けさせられている?-ロシア軍の士気低下の理由とは
    2022/03/31 15:19
    ロシア軍は負けさせられている?-ロシア軍の士気低下の理由とは

    本日の報道によりますと、ウクライナにおけるロシア軍の士気低下は著しく、ロシア軍兵士の中には命令を拒否する者も現れたそうです。同情報は、双方による激しい情報戦が繰り広げられる中にあって、英国の情報機関の一つである政府通信本部(GCHQ)のフレミング長官からもたらされており、必ずしも‘事実’であるとは限らないかもしれません。しかしながら、仮に同情報が正しいとすれば、どのような理由からロシア軍の士気が落ちてしまったのでしょうか。ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ侵攻に際してロシア系住民に対する虐殺行為を挙げ、ロシア人の愛国心を煽っています。ロシア・メディアも、同大統領の戦争政策に沿って戦意高揚のためのプロパガンダを積極的に行っておりますので、本来であれば、兵士による命令拒否といった事態は起きないはずです。そこで、第...ロシア軍は負けさせられている?-ロシア軍の士気低下の理由とは

  • ロシアによるウクライナでの戦争と西側民主主義への破壊工作
    2022/03/27 23:30
    ロシアによるウクライナでの戦争と西側民主主義への破壊工作

     ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、アフガニスタンからの米軍撤退による...

  • ’侵略の予防的ツール’とは?-ゼレンスキー演説の提言
    2022/03/24 18:12
    ’侵略の予防的ツール’とは?-ゼレンスキー演説の提言

    昨日23日、日本国では、衆議院第一議員会館の国際会議室に設置されたスクリーン上に映し出されたゼレンスキー大統領の演説が全国に向けて放映されました。注目されていた演説内容は、日本国に対する謝意と対ロ経済制裁の継続を求めるといった比較的穏当なものであり、‘安全運転’に徹しようとした同大統領の姿勢が伺えます。日本国の政界並びに世論を徒に刺激しないための配慮なのでしょうが、もう一つ、注目すべき発言があったとすれば、それは、日本国に対して‘侵略の予防ツール’の考案を求めたことかもしれません。そこで、本日の記事では、ウクライナ危機に照らしながら、侵略を予防できるツールについて考えてみたいと思います。ゼレンスキー大統領は、同ツールの欠如が、今般の’侵略’をもたらしているとみなしているからです。’侵略の予防的ツール’には、凡そ...’侵略の予防的ツール’とは?-ゼレンスキー演説の提言

  • 非道なロシアと怪しいウクライナ
    2022/03/23 12:38
    非道なロシアと怪しいウクライナ

    本日、3月23日の午後6時に、日本国の国会ではウクライナのゼレンスキー大統領がビデオ演説を行う予定です。アメリカ議会の演説にあって先の大戦における真珠湾攻撃に擬えたこともあり、同大統領の演説内容には、メディアのみならず多くの国民も関心を寄せています。演説は、コメディアン俳優出身のゼレンスキー大統領の得意とするところなのでしょうが、同大統領の国際社会に向けたメッセージを読みますと、自ずと疑問も湧いてくるのです。ロシアが非道であることは疑いようもなく、報道によれば、ウクライナでは’悪魔の仕業’としか言いようのない行為が行われているようです。ゼレンスキー大統領も、とりわけロシアの残虐性を強調しており、都市部の住宅施設をも攻撃したため、女性や子供を含む民間人の犠牲者も多数に上ると報じられています。ロシアは、意図的に家族...非道なロシアと怪しいウクライナ

  • ロシアの唯一の根拠が正当防衛という問題
    2022/03/22 12:31
    ロシアの唯一の根拠が正当防衛という問題

    目下、ウクライナにあっては、東部のマウリポリをめぐる攻防戦が激化しています。同市の陥落も予測されていますが、マウリポリと申しますと、ネオナチともされるかのアゾフ大隊の本部の所在地でもあります。そして、このアゾフ大隊こそ、ウクライナ危機の真相解明の鍵を握る重要な存在となるかもしれません。何故ならば、今般の軍事行動においてロシアが唯一合法性を主張し得るとすれば、それは、同大隊によるロシア系住民、あるいは、ロシア人虐殺が紛れもない事実である必要があるからです。果たして、ロシアの正当防衛論(人道的介入)は成り立つのでしょうか。ウクライナ危機を前にして、日本国政府を含め、自由主義国の政府の大半はウクライナ支持を表明しています。大手メディアが提供する情報のみを信じれば、ウクライナはロシアの一方的な侵略による被害国であり、ロ...ロシアの唯一の根拠が正当防衛という問題

  • 「森友学園偏向」根源は「特定秘密保護法」「平和安全法制」/ウクライナ侵略
    2022/03/18 20:51
    「森友学園偏向」根源は「特定秘密保護法」「平和安全法制」/ウクライナ侵略

    ロシアによるウクライナ全面侵略が始まってしまい市民に多数の被害が出ている。 クリック協力お願いします。ツイッター@moriezokikorro 副アカウント等…

  • ゼレンスキー大統領の演説行脚の不可解
    2022/03/18 12:49
    ゼレンスキー大統領の演説行脚の不可解

    ロシアによるウクライナ侵攻は、かつてないほど西側諸国の団結力を強めたとも評されています。アメリカを筆頭に各国は対ロシア制裁に踏み切っており、自由主義国の結束は揺るぎないように見えます。こうした中、ウクライナのゼレンスキー大統領は、リモート形式とはいえ、イギリス、カナダ、アメリカ、ドイツの順で議会演説の行脚を始めたのですが(次は日本の国会?)、同大統領の演説は、まことに不可解と言わざるを得ないのです。本日(3月18日付)の日経新聞朝刊には、各国議会における同大統領の演説内容を纏めて紹介する記事が掲載されておりました。もちろん、演説の主たる目的は危機に直面しているウクライナ支援の訴えにあるのでしょうが、中には、首を傾げざるを得ないフレーズも散見されます。イギリス議会においてハムレットの名セリフを引用したのは、如何に...ゼレンスキー大統領の演説行脚の不可解

  • ウクライナ危機は司法解決できる?ー二つの提案
    2022/03/17 16:54
    ウクライナ危機は司法解決できる?ー二つの提案

    国連憲章は、紛争の解決に際して平和的手段を用いるように加盟国に義務付けています。ところが、国際社会の現実を見ますと、ロシアは武力による現状の変更を試みてウクライナに侵攻し、平和的解決の原則を破っているように見えます。その一方で、報道によりますと、ウクライナ側からの提訴を受けて、国際司法裁判所は、ロシアに対して即時の侵攻停止命令を発したとされています。果たして、ウクライナ危機は、司法解決し得るのでしょうか。実を申しますと、ウクライナの提訴によるものとはいえ、国際司法裁判所がウクライナ侵攻に対して具体的なアクションを起こしたことは、驚きでもありました。何故ならば、ロシアもウクライナも同裁判所の強制管轄受託国ではありませんので、紛争当事国双方の合意を要するとされる裁判手続きが開始されるとは思えなかったからです。ところ...ウクライナ危機は司法解決できる?ー二つの提案

  • ゼレンスキー大統領の日本での演説の意味とは?
    2022/03/16 15:27
    ゼレンスキー大統領の日本での演説の意味とは?

    ロシアからの侵攻を受け、国家存亡の危機に直面しているウクライナのゼレンスキー大統領は、自国への支援を訴えるべく、各国の議会において演説を行っています。オンライン形式ではありますが、8日はイギリス、15日にはカナダ、そして、本日16日には、アメリカの上下両院と続き、日本国政府に対しても、在日ウクライナ大使館を通して国会での演説を提案しているそうです。果たして、日本国でのゼレンスキー大統領の演説は、何を意味しているのでしょうか。報道によりますと、日本国政府は、同大統領の演説の実現に積極的な姿勢を示しているようです。もっとも、演説の内容を見ますと、ロシアの非道な行動への批判、並びに、同行為を止めさせるために飛行禁止区域の設定の呼びかけですので、同区域設定の実行力を有するNATOの加盟諸国において訴えるのは理解に難くは...ゼレンスキー大統領の日本での演説の意味とは?

  • 中国の対ロ軍事支援問題-IT兵器戦争に発展する?
    2022/03/15 19:37
    中国の対ロ軍事支援問題-IT兵器戦争に発展する?

    ロシアによる対中軍事支援につて、目下、アメリカ、ロシア、そして中国の間で激しい情報戦が闘われているようです。アメリカのメディア各社が、ロシアが中国に対して軍事支援を要請したと報じる一方で、当事者であるロシアと中国は、共に同支援要請を否定しているからです。同情報の真偽は別としても、ロシア側が支援要請を事実として認めない理由ははっきりしています。仮に、ロシアが中国の援軍を求めているとすれば、それは、ウクライナでの戦争にあって劣勢であることを認めたに等しくなるからです。ロシアとウクライナとでは軍事力に凡そ10倍の差があり、軍事テクノロジーにおいても前者が後者を圧倒しているとされているものの、いざ戦争となれば、軍事大国であるはずのロシアでさえ、自国一国ではウクライナを制圧できない実態が白日の下となるのです。ロシアのペス...中国の対ロ軍事支援問題-IT兵器戦争に発展する?

  • NPT体制の見直しはアメリカにも一考の余地があるのでは?
    2022/03/11 15:36
    NPT体制の見直しはアメリカにも一考の余地があるのでは?

    ロシアによるウクライナ侵攻は、軍事力を絶対悪と見なす平和主義の理想を打ち砕いてしまったかのようです。今日、全世界の人々が目の当たりにしている現実は、日本国を含む多くの諸国に、自国の防衛、並びに、国際社会における安全保障体制をめぐる問題を突き付けているとも言えましょう。核の抑止力の如何が安全保障上の論点として浮上してきたのも、国際社会の構造的な変化に起因しているのです。そして、この変化の過程で明らかとなったのは、アメリカの’世界の警察官’としての役割の後退です。冷戦期にあっては、国連安保理の常任理事国でありながら既に’警察官’としての実力を半ば失っていたイギリス並びにフランスをよそに、アメリカは、西側陣営の盟主としてソ連邦と対峙すると共に、強大なる軍事力を以って全世界をパトロールしてきました。しかしながら、冷戦が...NPT体制の見直しはアメリカにも一考の余地があるのでは?

  • 日本国政府は正攻法で-NPT体制の見直し問題
    2022/03/10 15:29
    日本国政府は正攻法で-NPT体制の見直し問題

    NPT体制において合法的核保有国であるロシアが核を脅迫に用いたことから、ウクライナ危機は、日本国内にも核シェアリング、及び、核保有の是非をめぐる議論をもたらすこととなりました。同問題提起に対し、岸田文雄首相は、即座に非核三原則の堅持を以って応えましたが、最終的な判断は別としても、少なくとも議論を行う必要性は国民の多くが認めるところとなっております。行く先には崖淵が待ち構えているかもしれない状況下にあって、ルートの変更に関する議論を封じるのは、あまりにも危険であるからです(同乗者全員の命に関わる…)。リスク対応の側面からしますと、日本国政府にしばしば見られる条件反射的な核に対する拒絶反応には疑問を抱かざるを得ないのです。日本国は、人類史にあって唯一の被爆国であり、原子爆弾のもたらす悲惨さを身を以って経験しています...日本国政府は正攻法で-NPT体制の見直し問題

  • 核シェアリングの最大の論点は’核のボタン’の所在では?
    2022/03/09 17:23
    核シェアリングの最大の論点は’核のボタン’の所在では?

    ウクライナ危機は、ロシアが核使用を以ってウクライナのみならず国際社会を威嚇したため、NPT体制を根底から揺るがす事態を招いています。日本国でも、安倍元首相の発言を機に核シェアリングの議論が持ち上がっており、与党内でも賛否両論に分かれているようです。岸田首相は、公明党と共に非核三原則の堅持する立場を表明しておりますが、国内世論を見ますと、核武装、あるいは、核に関する議論の必要性を感じている国民も少なくなくありません。それでは、核シェアリングが実現すれば、核の抑止力が働き、日本国の安全は確保されるのでしょうか。核シェアリングとは、簡潔に述べれば、アメリカが自国の核兵器を同国の同盟国に配備する一方で、同盟国が核爆弾の投下任務を担うというものです。同制度は既にNATOにおいて採用されており、現在もドイツ、イタリア、ベル...核シェアリングの最大の論点は’核のボタン’の所在では?

  • ウクライナの核開発疑惑が意味するものとは?
    2022/03/08 15:11
    ウクライナの核開発疑惑が意味するものとは?

    昨日、3月7日に行われた3回目の停戦交渉は纏まらず、今なおもロシアとウクライナとの間の戦闘状態は続いております。犠牲者の数も増える一方であり、非人道的な行為も懸念されるのですが、国際社会からの対ロ批判が強まる中、ロシア側は、突如、ウクライナが密かに核開発を行っていたと主張し始めています。この主張、一体、何を意味するのでしょうか。この件に関して、メディアの多くは、ロシア側がウクライナ攻撃を正当化するためではないか、と憶測する記事を掲載しております。いわば、ロシア側による偽情報の流布ということになるのですが、その一方で、ロシアのアピール通りに、仮にウクライナ側が秘密裡に核開発を行っていたとしますと、ウクライナ危機は、極めて複雑な様相を呈することとなりましょう。何故ならば、ウクライナの立場が180度転換しかねないから...ウクライナの核開発疑惑が意味するものとは?

  • ウクライナ危機の’誰も言わないシナリオ’
    2022/03/07 12:55
    ウクライナ危機の’誰も言わないシナリオ’

    混迷を増すウクライナ危機の先は見通せず、今後の展開に関しては様々な憶測や予測がメディアでは飛び交っております。地理的に遠方にある日本国内でも不安感が広がっていますが、それは、この紛争が第三次世界大戦への導火線となりかねないからなのかもしれません。そして、第三次世界大戦へと発展するリスクが現実に存在する以上、危機管理の側面から、’誰も言わないシナリオ’についても考慮する必要があるように思えるのです。誰も言わない、少なくとも、各国政府、並びに、大手メディア等は決して言わないシナリオ’とは、今般のウクライナ危機は最初から計画された茶番であるというものです。つい最近までは、こうした説は陰謀論として一笑に付されてきたのですが、二度の世界大戦の経緯を振り返りますと、今般のウクライナ危機から第三次世界大戦へというシナリオも、...ウクライナ危機の’誰も言わないシナリオ’

  • ウクライナの安全をどのように保障するのか?
    2022/03/04 15:41
    ウクライナの安全をどのように保障するのか?

    ポスト冷戦の時代、あるいは、将来に向けたより善き国際秩序の構築という観点から見ますと、ウクライナのNATO加盟は逆行どころか、むしろ、冷戦構造をより危険な方向に導きかねないリスクがあります。本日も、ウクライナのゼレンスキー大統領が、’キエフが陥落すれば、ロシアは、次にバルト三国に侵攻するだろう’と警告したとも伝わりますが、バルト三国は、既にNATO加盟国ですので、仮に同大統領の予告が的中すれば、NATOとの全面戦争、あるいは、第三次世界大戦を引き起こすことは必至となります。北大西洋条約の第5条に明記されている集団的自衛権が、即、発動されるのですから、NATO加盟国という立場は極めて重大な意味を持つのです。NATOには、核大国であるアメリカのみならず、同国と共にNPT体制において核保有国として認められているイギリ...ウクライナの安全をどのように保障するのか?

  • 第三次世界大戦を回避するには?―ウクライナのNATO加盟問題
    2022/03/03 15:19
    第三次世界大戦を回避するには?―ウクライナのNATO加盟問題

    ウクライナ危機をめぐっては、第三次世界大戦を誘発する懸念が現実味を帯びております。しかも、ロシアのラブロフ外相の発言によれば、来るべき第三次世界大戦は核戦争にならざるを得ないそうです。人類は滅亡の危機に瀕することとなるのですが、今般のロシアによるウクライナ侵攻が引き金となって全世界が第三次世界大戦に巻き込まれる事態だけは、誰もが、何としても避けたいはずです。それでは、第三次世界大戦を回避する道は存在しているのでしょうか。ロシア側のウクライナ、あるいは、西側に対する最大にして核心的な要求とは、ウクライナの非武装化です。具体的には、NATOの非加盟を法的に保障するということのようですが、この要求、必ずしも拒絶すべきものではないように思えます。ロシアの武力による一方的な現状の変更は国際法違反の行為であり、問題の解決方...第三次世界大戦を回避するには?―ウクライナのNATO加盟問題

  • ウクライナ紛争に見る反戦運動のパラドックス
    2022/03/02 16:44
    ウクライナ紛争に見る反戦運動のパラドックス

    ウクライナでの惨状がメディアを介して伝えられる中、非人道的な武器が使用される懸念もあって、目下、戦争反対の運動が広がっているようです。ロシア国内でも反プーチン派の人々を中心に自国によるウクライナ侵攻に抗議するデモが行われていると報じられる一方で、アメリカをはじめとした西側各国でも、ロシアに抗議する大規模なデモが起きています。日本国内でも、渋谷には2000人ほどの人々が集まったとされていますので、反戦運動は、今やグローバルな潮流とも言えるかもしれません。しかしながら、こうした反戦運動には、解き難いパラドックスが潜んでいるようにも思えます。まず、ウクライナ系の人々による反戦デモを見てみましょう。世界各地で行われた反戦デモに集まった人々の多くは、ウクライナに出自を遡る人々であったようです。このため、デモに参加した人々...ウクライナ紛争に見る反戦運動のパラドックス

  • ウクライナのEU加盟申請がもたらす重大な問題
    2022/03/01 11:22
    ウクライナのEU加盟申請がもたらす重大な問題

    先行きに不透明感が強まる中、ウクライナ危機をめぐっては、昨日2月28日、同国のゼレンスキー大統領が、EUへの加盟を正式に申請する文書に署名したと報じられております。これに先立つ27日には、EUのフォンデアライデン欧州委員長がウクライナの加盟を歓迎する旨の発言を行っており、同国のEU加盟への動きが俄かに加速化してきています。もっとも、同国の加盟へのハードルは高いとする指摘もあり、難航も予測されるのですが、本記事ではその理由を考えてみたいと思います。第1にして最大の問題は、EUが、事実上の軍事同盟である点を挙げることができます。EUは、経済分野から発展してきた組織ですので(ECSC⇒EEC⇒EC⇒EU)、EUは、単一市場を備えた広域的な国際経済機構というイメージがあります。しかしながら、冷戦崩壊後、1993年にEU...ウクライナのEU加盟申請がもたらす重大な問題

  • ウクライナ危機が問う積み残された問題
    2022/02/23 18:50
    ウクライナ危機が問う積み残された問題

    ロシアが周辺諸国に仕掛ける強引な分離独立戦略は、今日、国際社会の平和を乱す重大な脅威として認識されています。国連憲章をはじめ、国際社会は、先ずもって国際紛争の平和的解決を求めていますし、1974年に国連総会で採択された「侵略の定義に関する決議」でも、他国の領域への侵入や攻撃は侵略とされていますので(第1条・第3条)、今般のロシアの軍事行動は、国際法違反であることは明白です。このため、西側各国とも、ロシアによる国際法違反行為を厳しく咎めると共に、経済制裁といった対抗措置に着手することとなりました。かくして、ロシアは、’厳しい冬’への逆戻りが予測されているのですが、対ロシア政策を考えるに当たって、一つ、重大な問題が積み残されているように思えます。この積み残された問題とは、多民族混住地域における民族自決権の問題です。...ウクライナ危機が問う積み残された問題

  • ウクライナ危機は第三次世界大戦を招くのか?
    2022/02/22 18:20
    ウクライナ危機は第三次世界大戦を招くのか?

    ウクライナ東部をめぐっては、ロシアのプーチン大統領が、親ロシア派の支配下にある2つの州を、それぞれ「ドネツク人民共和国」並びに「ルガンスク人民共和国」として独立を承認したことから、事態は新たな局面を迎えつつあります。ロシア軍の侵攻を既定路線とする、あるいは、軍派遣を既に命令したとする報道も相次いでおり、ウクライナとの戦争が第三次世界大戦を招くとする憶測も飛び交っております。過去の二度の世界大戦は何れもドイツが’主犯格’と見なされがちですが、その実、ロシアも深くかかわっております。第一次世界大戦にあってはセルビアのバックはロシアでしたし、ポーランド侵攻を機とした第二次世界大戦に至っては、ソ連邦(ロシア)こそドイツの共犯者に他なりません。それでは、今般のウクライナ危機も、第三次世界大戦の引き金となるのでしょうか。ウ...ウクライナ危機は第三次世界大戦を招くのか?

  • 北朝鮮の新型極超音速ミサイル実験は代理実験?
    2022/01/06 12:24
    北朝鮮の新型極超音速ミサイル実験は代理実験?

    昨日1月5日、北朝鮮がミサイルの発射実験を日本海に向けて実施し、日本国内のメディア各社も速報として報じました。当初は’弾道ミサイル’とのみ報じられていましたが、本日の報道では、同ミサイルは、目下開発中の最新鋭の新型極超音速ミサイル、「火星8号」であったようです。極超音速ミサイルは、飛行中に弾頭が分離し、低空を変則的な軌道を描きながら音速5倍以上の速さで飛んでくるため、既存のミサイル迎撃システムを無力化するとされています。同技術が確立しますと’ゲーム・チェンジになる’とさえ言われていますので、いち早く同技術を手に入れるべく、今日、アメリカ、ロシア、中国、そしてインドがその開発に鎬を削っております。いわば、軍事大国が開発競争を繰り広げる先端技術なのですが、ここに、何故か、小国であるはずの北朝鮮が顔を見せているのです...北朝鮮の新型極超音速ミサイル実験は代理実験?

  • ’日本が最下位論’から読む’資本主義’の行き詰まり
    2022/01/04 15:04
    ’日本が最下位論’から読む’資本主義’の行き詰まり

    新たな年を迎えつつも、今日の世界情勢は、来し方を振り返る一瞬をも許さないような速さで既に走り始めているかのようです。ここ数年来、各国の政府もメディアも、何かに憑かれたかのように、コロナ、脱炭素、デジタルを軸として’前進’してきたのですが、今年も、この方向性は継続されそうな様子です。慌ただしく始まる2022年となりましたが、本年も、本音の記事を認めたいと思いますので、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。さて、年明け早々、ネット上にありまして、新年らしからぬオンライン記事のタイトルを発見いたしました。それは、「「中国が急上昇し、日本が最下位に」年末に公表された"残念な世界ランキング"の中身」というものです(1月4日付PRESIDENNTOnline)。例年ですと、年の初めに当たっては、どちらかと申しますと明るい未来...’日本が最下位論’から読む’資本主義’の行き詰まり

  • 民主主義の実現は未来の課題
    2021/12/31 13:45
    民主主義の実現は未来の課題

    2021年も残すところ僅かとなり、早、大晦日を迎えることとなりました。今年を締めくくる本ブログの記事といたしまして、本日は、民主主義について認めたいと思います。昨日の30日、中国の新華社通信は、今年の「十大国際ニュース」としてアメリカ大統領選挙における議会襲撃事件を揚げ、アメリカの民主主義をこき下ろしたと報じられております。「米民主主義の幻想崩れる」として…。中国共産党のコントロール下にある同社が同報道にあって主張したかったことは、それは、アメリカの民主主義とは名ばかりの幻想に過ぎず、曲がりなりにも保たれてきたその幻想も、大統領選挙の過程で発生した暴動によって崩れ去ってしまった、ということなのでしょう。昨今、中国は、民主主義をめぐって対米批判を強めていますが、その背景には、先月、アメリカのバイデン政権が全世界の...民主主義の実現は未来の課題

  • 国防費をGDP比率で決定してよいのか?
    2021/12/13 22:58
    国防費をGDP比率で決定してよいのか?

     冷戦以来、国防費はアメリカと同盟国のバードン・シェアリングにおいて重要な問...

  • 国際舞台での日本の首相
    2021/12/13 22:58
    国際舞台での日本の首相

      本年6月にはG7カービスベイから米露首脳会談まで、大きな外交行事が目白...

  • Ahmaud Arbery殺害への評決
    2021/11/26 03:25
    Ahmaud Arbery殺害への評決

    2020年2月23日、ジョギング中だったAhmaud Arbery(当時25歳)が白人男性3名に車で追いかけられ、射殺された事件がありました。そして24日の今日、その3名全員に対し有罪という評決が出ました。 このニュースはアメリカのいまだにある根深い人種差別を象徴したニュースだと思います。ただ単にジョギングをしていた人を、言いがかりをつけて殺害した---シンプルに言うとそういうことです。ですが、警察は74日間も殺害に関与する人物を誰もを逮捕しませんでした。その間に殺害時に撮影していた動画が拡散され、パブリックプレッシャーが高まり、最終的に逮捕せざるおえなくなりました。 アメリカでは通常であれば…

  • The difference: 違い
    2021/11/20 09:26
    The difference: 違い

    今現在アメリカで話題の裁判が2つあります。1つ目は2020年8月に2人を殺害したKyle Rittenhouseに対する裁判。2つ目はAhmaud Arbery氏殺害に関する裁判です。 両方ともとても今のアメリカを理解するには大切な事柄だと思うので、ちゃんと説明できたらいいのですが、難しいですよねぇ。なぜならアメリカで起こった事件を、日本に住んでいる日本人が耳にして、日本人の感覚で考えるからです。 私もアメリカに来るまで、いたって普通の感覚を持っている日本人だったと思います…(たぶん。笑) 目黒区東山で生まれ引っ越しを数回したものの、ずっと東京で育ち短大を卒業後、神谷町で7年ぐらい働きました。…

  • アメリカのER
    2021/11/15 16:39
    アメリカのER

    先日このニュースを耳にしました。 ジョージア州アトランタに在住のTaylor Davisさんが頭にケガをしたのでERに行きました。そして受付でチェックインをすまし、待合室で自分の順番を待っていました。7時間待っても自分の番が来なかったので、彼女は帰ることにしました。そして数週間後に、その病院から$688.35(約7万8000円)の請求書が送られてきました。彼女は「これは何かの間違いだろう」と思い病院に連絡をしたところ、病院サイドは「これは間違いではありません。たとえ診察されていないにしても、病院にチェックインをした時点で請求が発生します」とのこと。 ハッキリ言って、そんな馬鹿な…。チェックイン…

  • アフガニスタン撤退と西側の自己敗北主義
    2021/10/26 01:16
    アフガニスタン撤退と西側の自己敗北主義

      昨年11月のアメリカ大統領選挙でジョセフ・バイデン氏がドナルド・トラン...

  • Think for yourself と紅葉
    2021/10/25 07:27
    Think for yourself と紅葉

    私がいつも運動のために家の前の通りを歩いているのですが、その通りにある信号の柱の部分に数か月前から貼られているメッセージです。3mぐらいの高さにあり、この信号機だけではなく、この通りにある信号機に色々と異なるメッセージがあります。その中で私が一番共感できるメッセージがこれです。 Don't let others think for you! 要約:自分自身で考えて! 直訳しようと思ったのですが、私の和訳の能力が低いがため、なんか気持ち悪い日本語訳になってしまったので要約させてもらいました(笑)。 これに似ていますが、私の好きな言葉の一つがこれです。 Think for yourself, no…

  • アヘン戦争から考える貿易不均衡問題と戦争
    2021/10/21 13:05
    アヘン戦争から考える貿易不均衡問題と戦争

    アヘン戦争の主要因が、アヘン貿易がイギリス籍の東インド会社系商人にもたらした巨万の富にあったことは、否定のしようのない事実です。このため、この不名誉な戦争の責任は、イギリスという国家、あるいは、当時の国民に求められるとは言い切れない側面があります。その一方で、戦争というものを考えるに際しては、決定者の責任問題に加えて、これらの主体が身を置いている外部環境、すなわち、構造的な問題についても注意を払う必要があるように思えます。アヘン貿易並びにその製造は、1730年代にあって東インド会社が独占権を得ていたものの、その実、清国内の市場にあって密売品が蔓延っていたことは、先日の記事で既に述べました。一事業者による独占であれ、全面的な取引禁止であれ、法律によって厳しい規制が敷かれている場合、密売品は高値で売買されますので、...アヘン戦争から考える貿易不均衡問題と戦争

  • アヘン戦争を起こしたのは誰?-責任の所在問題
    2021/10/20 13:31
    アヘン戦争を起こしたのは誰?-責任の所在問題

    アヘン貿易を続けるために、同貿易の取り締まりに乗り出した清国に対して戦争に訴えたアヘン戦争は、栄えあるイギリスの歴史において汚点ともされています。倫理的な側面からの反対論を排して、閣議決定と英国議会における激しい議論を経て、結局、賛成多数を以って遠征軍派遣を決断したのですから。アヘン戦争は、大英帝国を以って7つの海を支配し、パックス・ブリタニカをもたらしたイギリスにとりまして、ジェントルマンの国の面目を失わせてしまう忌まわしい過去なのです。今日、アヘン戦争は、イギリスの植民地主義の象徴でもあります。しかしながら、1840年6月に始まるこの戦争の責任は、イギリスという’国家’にあるのでしょうか。世界史の教科書では、アヘン戦争は、イギリスという国家が起こした戦争として記述されています。教科書的な理解は、同戦争の責任...アヘン戦争を起こしたのは誰?-責任の所在問題

  • 二頭作戦が失敗しそうな理由-中間層の抵抗力
    2021/10/19 12:52
    二頭作戦が失敗しそうな理由-中間層の抵抗力

    今日の政治の世界を見ますと、民主主義国家を舞台として二頭作戦が遂行されている可能性は極めて高いように思えます。同作戦の存在を仮定せずして説明できない現象が、頻繁に起きているからです。マスメディアのみならず、ネット上でも観察される不可解な出来事を陰謀論、あるいは、妄想として切り捨てようとする言論封殺作戦自体が陰謀の実在を証明しているようにも思えるのですが、必ずしも二頭作戦が成功するとは限りません。何故ならば、二頭作戦には、重大な見落としがあるからです。一般的には、上流階級と下層階級との間には越えがたい隔たりがあると見なされがちです。財力、並びに、それに裏打ちされた豊かで質の高い生活、教育、そして社会的地位等に注目しますと、両者の間に共通点を見出すことは困難です。ところが、その一方で、両者の間には親和性がある、とす...二頭作戦が失敗しそうな理由-中間層の抵抗力

  • 最終局面に入った’二頭作戦’?
    2021/10/18 13:10
    最終局面に入った’二頭作戦’?

    世界を分断してきた米ソ間の冷戦構造が崩壊した後、政治の世界にありましては、戦後政治の最大の特徴ともされた左右のイデオロギー対立が薄まったとされております。これと同時にグローバリズムが全世界に広がるのですが、90年代以降にあっては、とりわけ保守政党がリベラル化する傾向も強まるのです。果たして、この傾向は、何を意味するのでしょうか。二頭作戦については、先日、本ブログの記事において扱いましたが、冷戦崩壊後における保守政党のリベラル化を観察しますと、これは、二頭作戦のプロセスの一環として理解できるように思えます。この時期にあって、どのような二頭作戦が展開されたのかと申しますと、左派政党では、共産党でさえ過激な暴力革命を最早主張せず、’資本家’の基本権や財産権の’保護’を約する傍らで、より温和なリベラル政党は、差別反対や...最終局面に入った’二頭作戦’?

  • Prepper
    2021/10/18 08:18
    Prepper

    prepper (プレッパー) プレッパー(Prepper)とは、自然災害や経済恐慌などで発生するカタストロフィに対処するため、生存術や物資の備蓄、避難訓練などに日常的に取り組んでいる人のこと。中央政府や地方自治体の公的支援を当てにせず、自力で生き延びることを信条としている。「prepare(準備する、備える)」に由来し、即ち「備える人」を意味する。 by wikipedia 私もprepperですが、日本人としては普通の感覚だと思います。wikiに書かれているような信条があるわけではなく、ただ単に自然災害などに備えて備蓄などを家でできる範囲でしているというだけのことです。本格的なpreppe…

  • 怪しい米中対立-’隠れ親中派’の問題
    2021/10/08 15:23
    怪しい米中対立-’隠れ親中派’の問題

    先の大統領選挙戦にあって親中姿勢が重大な懸念材料とされてきたバイデン大統領。ハンター氏疑惑も完全に解明されたわけではなく、同大統領には、今日なおも’隠れ親中派’の疑いが燻っています。その一方で、大統領就任後のバイデン政権は、中国に対する姿勢を一変させ、トランプ政権の反中路線を継承しています。今では、対中包囲網形成に躍起となっているのですが、この姿勢、’本物’なのでしょうか。バイデン政権における対中政策への転換は、アメリカ国内にあって根強い反中感情の世論に応えざるを得なかったとする見解もあります。トランプ政権下で実施されてきた対中制裁の効果もなかなか上がらず、積み上げてきた巨額の貿易赤字も一向に減少する兆しは見られません。コロナ禍をビジネス・チャンスとした一部のワクチン・メーカー等を除いてアメリカの製造業が力強く...怪しい米中対立-’隠れ親中派’の問題

  • ビルダーバーグ会議は世界を動かしたのか?-陰謀の実在問題
    2021/09/17 15:52
    ビルダーバーグ会議は世界を動かしたのか?-陰謀の実在問題

    近年に至り、陰謀論として嘲笑されてきた出来事の背後には、それを操る組織体として’超国家権力体’が実在しているではないか、とする疑いが強まっております。’超国家’とは、何れの国にも属しておらず、国家を超越したところに存在していることを意味し、‘権力体’とは、それが非合法的なものであっても、実質的にグローバル経済のみならず、各国の政治や社会を改造し得る決定権を有していることを示す表現です。同権力体の’フロント’と目されているのは、ビルダーバーグ会議やダボス会議などがあり、これらの組織は紛れもなく実在しています。そして、毎年開催されていたビルダーバーグ会議の議事が非公開であり、また、イギリスの王立国際問題研究所を起源とするチャタムハウスルール(参加者は、情報を利用することはできてもその発信者の身元は秘匿する義務を負う...ビルダーバーグ会議は世界を動かしたのか?-陰謀の実在問題

  • 中国は脱炭素ができるのか?-石油・天然ガスパイプライン網の行方
    2021/08/27 13:29
    中国は脱炭素ができるのか?-石油・天然ガスパイプライン網の行方

    中国が提唱してきた一帯一路構想は決して机上の空論ではなく、現実の世界にあって着々とその計画が実行に移されてきました。同構想を支える一つの基盤が、中国を中心とする石油や天然ガスのパイプライン建設です。人民元のデジタル化を軸とした’人民元圏’の実現に先立って、中国を中心としたエネルギー供給網の整備が進められたのです。早くも2009年には、トルクメニスタン、ウズベキスタン、カザフスタンを経由して中国に至る天然ガスのパイプラインが開通し、2012年から、ウズベキスタンによる対中供給が既に始まっています。2015年には、イランからパキスタンを経て中国に至るパイプラインの建設計画に関する協定も結ばれています。北方を見ますと、2019年12月には、資源大国であるロシアとの間にも、「シベリアの力」と命名された大規模な天然ガスの...中国は脱炭素ができるのか?-石油・天然ガスパイプライン網の行方

  • ワクチン接種率の低い途上国でコロナ死が少ない不可思議
    2021/08/19 13:16
    ワクチン接種率の低い途上国でコロナ死が少ない不可思議

    新型コロナウイルスには、その起源やワクチン効果を含めて多くの謎があります。先進諸国にあって3回目のブースターショットの実施が持ち上がった際に、WHOのテドロス事務局長は、途上国を差し置いて先進国が2度どころか3度目の接種を行うとはあまりにも利己的である、として批判していました。しかしながら、現実は、テドロス事務局長の認識とは大きく隔たっているようなのです。昨日の8月18日に、AFP通信社は、各国当局が公表したデータを基にして作成した新型コロナウイルスの感染状況を示す世界地図を公表しています。この地図を見ますと、奇妙な点に気付かされます。新型コロナウイルスとは、武漢を発祥の地として国境を越えて全世界に瞬く間に広がりパンデミック化しましたので、全世界の諸国が共に深刻なコロナ禍に苦しんでいるとするイメージがあります。...ワクチン接種率の低い途上国でコロナ死が少ない不可思議

  • タリバンは国内組織なのか?-’内政問題’と’内政干渉’の境界線
    2021/08/18 12:38
    タリバンは国内組織なのか?-’内政問題’と’内政干渉’の境界線

    今般、アフガニスタンで発生したタリバンによる首都カブールの制圧に対して、日本国を含む世界各国の反応は、一先ずはアフガニスタンの内政問題ということのようです。半ば当事国とも言えるアメリカにあっても、同国からの撤兵の理由が、’アメリカが多大なコストを負担してまで外国の問題には介入しない’ということなのですから、その基本的スタンスは、アフガニスタンのことはアフガニスタンに任せる、ということなのでしょう。2001年9月に発生した9.11事件、すなわち、アルカイダの犯行とされた同時多発テロに始まるアメリカとアフガニスタンとの関係は、同組織を擁護していた当時のタリバン政権に対する開戦という、究極の’内政干渉’とも言える形で始まっております。国際社会もまた、テロ組織による攻撃を国際法における正当なる戦争事由として認め、国連に...タリバンは国内組織なのか?-’内政問題’と’内政干渉’の境界線

  • アフガン情勢は冷静に深層の観察を
    2021/08/17 13:41
    アフガン情勢は冷静に深層の観察を

    昨日、8月16日、アフガニスタンの首都カブールは、凡そ20年の時を経て再びイスラム過激派武装集団であるタリバンの手に落ちることとなりました。米軍の撤退と同時に起きたために、アメリカ政府は否定するものの、ベトナム戦争時におけるサイゴン陥落の再来とする見方もあります。カブール国際空港では、タリバンによる恐怖政治の再来から逃れるべく、国外脱出を目指す大勢の市民が殺到し、地獄絵と化したとも報じられております。7名の死者も報告されている同報に接し、さぞや悲痛な面持ちで人々が空港の滑走路に押し寄せているのであろうと想像したのですが、その様子を映した映像を見ますと、どこか違和感があるのです。何故かと申しますと、飛行機に伴走して走っている大勢の市民の中には、カメラに向かって大きく手を広げてアピールしている人の姿も見受けられるか...アフガン情勢は冷静に深層の観察を

  • 米軍の危機管理は大丈夫?―ワクチン接種の義務化問題
    2021/08/11 13:28
    米軍の危機管理は大丈夫?―ワクチン接種の義務化問題

    報道によりますと、アメリカでは、軍の将兵に対してワクチン接種が義務付けられるそうです。米軍のみならず、アメリカでは、連邦政府並びに地方自治体の公務員に対するワクチン接種を義務化する動きが広がっていますが、危機管理の側面からしますと米軍におけるワクチン接種の義務化には安全保障上のリスクが伴うように思えます。親中派と見られていたバイデン大統領は、就任直後からその態度を豹変させ、今では、対中強硬派の急先鋒の役割を担っています。米中対立は激しさを増す中、新型コロナウイルスの起源についても武漢ウイルス研究所流出説が信憑性を増しており、それが自然界の由来であれ、遺伝子操作の成果であれ、同ウイルスが生物兵器用に研究されてきた可能性も高まっています。言い換えますと、今日、新型コロナウイルス禍は、安全保障上の問題領域としても認識...米軍の危機管理は大丈夫?―ワクチン接種の義務化問題

  • 何故、’資本家’はヒーローになれないのか
    2021/07/15 13:30
    何故、’資本家’はヒーローになれないのか

    ドイツはフランクフルトのマイヤー・アムシェル・バウアー・ロスチャイルドを祖とするロスチャイルド家の歴代当主達は、ソフトバンクグループの孫正義氏にとりましては目指すべき’ヒーロー’なのでしょう。マネーのパワーで産業革命を牽引し、全世界を一変させたのですから(少なくとも、孫氏はこのように信じている…)。しかしながら、孫氏といった金融やITの世界で蠢くセレブな人々を除いては、資本家がヒーローとなるのは至難の業です。孫氏もSNSがフォロワー数においてトップとなった時期もありましたが、現在ではどうなのでしょうか。それでは、何故、’資本家’は、ヒーローになれないのでしょうか。その理由を見つけるに際して参考となるのは、『市民ケーン』という米国映画です。もちろん実話ではないのですが、映画には、この世で実際に起きている出来事を誰...何故、’資本家’はヒーローになれないのか

  • アジア人差別と日本人の国際問題意識
    2021/07/12 19:43
    アジア人差別と日本人の国際問題意識

      一昨年12月に中国の武漢で発生したコロナ禍を機に欧米でのアジア人差別が...

  • ’ワクチン警戒派デュープス論’を三次元構造で見ると
    2021/07/07 13:27
    ’ワクチン警戒派デュープス論’を三次元構造で見ると

    本日、ネット上に興味深い記事が掲載されておりました。それは、「SNSの偽情報を信じて中国やロシアのデュープスになる人々(JBpress)」と題する記事です。ワクチンの危険性を訴えている人々を’デュープス’、即ち、愚か者扱いしているのですから、堂々と喧嘩を売っている、あるいは、’挑発’しているようなものです。しかしながら、冷静に考えてみますと、この記事こそ、’陰謀’、あるいは、ネット工作であるのかもしれません。同本記事の論旨は至って単純です。現在の国際社会は情報戦に満ちている⇒中ロは前回の米大統領選でも影響工作を実行している⇒Qアノンやトランプ支持者も中ロの影響下にある⇒遺伝子ワクチンに関するリスク情報の流布も中ロによる情報操作である⇒ワクチン・リスク情報を信じる中ロに操られる’愚か者’である、という三段論法です...’ワクチン警戒派デュープス論’を三次元構造で見ると

  • White rage
    2021/07/03 23:58
    White rage

    ミシガン州の上院議員の中から、3名のRepublicans(共和党)と1名のDemocrat(民主党)の4名を主導とする委員会が8か月をかけ2020年の大統領選挙で不正があったかを調査し、その結果を55ページにわたる報告書として6月末に発表しました。 "This Committee found no evidence of widespread or systematic fraud in Michigan's prosecution of the 2020 election." 手短にいうと、この報告書では2020年の大統領選でミシガン州内では不正投票の証拠は見つけられなかった…とのこと。ト…

  • Heat Wave
    2021/06/25 13:53
    Heat Wave

    これは7日間の天気予報です。6月27日の日曜日は110Fということは…最高気温が43℃。オレゴンでの観測史上最高気温となるようです。オレゴン州の6月の最高気温の平均は74F(23℃)、最低気温は52F(11℃)。これはオレゴン州だけではなく、西海岸にあるワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州が最も暑くなり、そしてその近辺にあるネバダ州、アリゾナ州、ユタ州なども影響を受けるようです。Northwestと呼ばれるワシントン州シアトルやオレゴン州ポートランドは基本的に夏はそこまで暑くならないのと、湿度が低いので普通ならとても過ごしやすいはずなのですが、こんなに暑くなるとは…。そして、特にシアトル…

  • 第3次世界大戦は’3次元戦争’?
    2021/06/14 12:34
    第3次世界大戦は’3次元戦争’?

    戦争というものは、古来、国家と国家との間の戦いというイメージが染み付いています。このため、戦争の背景を分析するに際しても、その観察者の視点は、主としてどの様な対立要因や背景があって両国がぶつかるに至ったのか、という点にあります。両国間、あるいは、同盟関係による両陣営間にあって複雑に絡まった利害関係を解き明かせば、戦争の要因も特定できると信じられてきたのです。実際に、二国間の戦争であれ、陣営対立となった戦争であれ、その殆どは国家間の戦争と見なされ、歴史の教科書にあっても、当事者はいずれも’国家’に限られています。戦争を国益の衝突の力による解決として見なす場合、戦争とは、平面上、即ち、二次元の空間で行われる行為と見立てることができます。しかしながら、この国家を中心とした戦争観、本当に実際の戦争の要因を解き明かしてい...第3次世界大戦は’3次元戦争’?

  • 日常生活から感じること
    2021/06/12 07:06
    日常生活から感じること

    さて初回に書いたことは警察とマイノリティーの関係ですが、それ以外でも。プロバスケットボールのNBAやプロフットボールのNFLなどで活躍する黒人選手が自分の高級外車に乗って運転していたら、「黒人がこんな豪華な車を運転しているなんておかしい」という理不尽な理由で警察官に止められたり、高級住宅地のセキュリティーが、新しく引っ越してきた元NFLの有名黒人選手を不審に思い引っ越してきた初日に警察に連絡をしたり。あのNBAのスーパースターのレブロン・ジェームスでさえも、2017年に家の門の所に黒人を差別する言葉(一般的にいうNワード)を書かれたりもしていました。 日常生活では? 私の実体験 ポートランド …

  • 二階幹事長の「インド・太平洋議連」設立を推理する
    2021/06/11 12:26
    二階幹事長の「インド・太平洋議連」設立を推理する

    今日、日本国の政界では極めて奇妙な現象が起きています。それは、親中派の’ドン’として知られる二階俊博自民党幹事長が自ら中国包囲網とされてきた「自由で開かれたインド太平洋」の実現を目指す議連を設立したというのです。中国の視点から見ますと’寝返り’ということになるのですが、二階幹事長の行動は、一体、何を意味するのでしょうか。第一に推測されるのは、二階幹事長が、文字通り中国からアメリカに鞍替えしたというものです。海千山千の政界を生きてきた同幹事長のことですから、政治的臭覚は人一倍であるはずです。また、中国との関係が親密であることから、一般の日本国民はおろか、政治家でさえ知らない中国政府、あるいは、中国共産党の内部情報をも入手し得る立場にあることでしょう。政権与党の幹事長として知り得たアメリカ側の情報を勘案し、米中対立...二階幹事長の「インド・太平洋議連」設立を推理する

  • ジョージ・フロイド氏殺害容疑に対しての求刑
    2021/06/04 15:08
    ジョージ・フロイド氏殺害容疑に対しての求刑

    いやぁ、6月1日と2日、ポートランドは暑かった。1日の最高気温は35度で、2日が33度。で、本日3日が28度。wikipediaによると6月のポートランドの平均気温は最高が24度で最低が11度です。1日と2日のあまりの暑さにクーラーを今年初めて使いました。で今日は夜ご飯を7時に食べ、キッチンを片づけて8時から映画でも見ようと思っていたのですが、予定を変更して1時間ほど外を散歩してきました。歩いた距離は3mile(4.8km)。気温も20度で風もあり、とても快適。これは散歩途中に撮った写真です。8時過ぎですが、まだまだ明るいです。 さて今日はジョージ・フロイド氏の事件の続報です。昨年5月にフロイ…

  • アメリカの日焼け止めから発ガン性
    2021/06/03 12:34
    アメリカの日焼け止めから発ガン性

    今日のブログは短いです。先日オンライン薬局のValisureが発売されている294の日焼け止めと日焼け後に使う商品の成分テストを行い、その結果78の商品から発ガン性のあるbenzene(ベンゼン)が見つかったと発表しました。そしてこの情報をFDAに通知しました。 こちらの12ページにあるTable 2.の部分にbenzeneが見つかった商品リストがかかれています。 Valisure-Citizen-Petition-on-Benzene-in-Sunscreen-and-After-sun-Care-Products-v9.7.pdf こちらはbenzeneが見つからなかった商品のリストです。…

  • ロードレイジ in US
    2021/05/29 00:43
    ロードレイジ in US

    日本のニュースでも報じられていましたが、カリフォルニア州ロサンゼルスで母親の車で学校に向かっていた6歳の子供がロードレイジの犠牲となり亡くなりました。この運転していた母親が割り込まれた相手に対し中指を立てて、それに対して発砲がありその銃弾がこの6歳の少年の背中に命中し犠牲となりました。 アメリカの日常 アメリカの自動車保険 アメリカの日常 アメリカで運転していると、身の危険を感じることが多々あります。ウィンカーを使わない人がとても多いのと、よく左右を確認せずに路線を変更してくる人がいます。あとは、自動車保険に全く入っていない人や、もちろんロードレイジも。クラクションを連打する人もいれば、中指を…

  • 陰謀の存在認定こそ最大のリスク管理では
    2021/05/28 12:32
    陰謀の存在認定こそ最大のリスク管理では

    武漢における新型コロナウイルス感染症の発生報告が報じられたその時から、同ウイルスは武漢ウイルス研究所漏洩したのではないかとする説が実しやかに囁かれるようになりました。’悪事は万里を走るが’如く、同説は世界大での拡散することとなったのですが、これに危機感を抱いたのか、いち早く野生動物起源説を主張した中国政府は、頑なに同説を否定し、その打ち消しに躍起となってきました。中国の打ち消し工作が功を奏してか、同国の息のかかったWHOも、遅ればせに現地調査を実施はしたものの、同説が事実である可能性は極めて低いとする見解を示すこととなり、起源をめぐる疑惑は、一旦は、幕が下ろされそうになったのです。ところが、ここに来まして、武漢ウイルス研究所起源説は、再燃の兆しを見せています。同調査結果を不満としたアメリカ政府は、真相を究明すべ...陰謀の存在認定こそ最大のリスク管理では

  • 自分を白人だと思いたいアジア人
    2021/05/20 10:12
    自分を白人だと思いたいアジア人

    これから話す内容は正直に言うと、同じアメリカに住むアジア人として全く何をしてくれているんだ…と呆れました。そして他のアジア人のことを全く考えていない行動に怒りすら感じます。ましてやアジア人へのヘイトが増えている現在、こういう行動をするとは…。 カリフォルニアのCostcoにて 白人になりたい、もしくは白人だと思っているアジア人 こんなことを日常的にされ続けたら… カリフォルニアのCostcoにて Angie Changというロサンジェルス在住の女性。白人のボーイフレンドと一緒に訪れたCostcoでいきなり商品である洋服が置かれている場所に靴でそのまま上がり、アメリカの独立宣言を読み始めました。…

  • 何がバイデン外交のレッドラインとなるのか?
    2021/05/11 18:31
    何がバイデン外交のレッドラインとなるのか?

       先の記事では、マックス・ブート氏が中東でのアメリカの国益へのイラン...

  • 貿易決済通貨を考えないRCEP-’人民元圏’への道?
    2021/05/11 13:33
    貿易決済通貨を考えないRCEP-’人民元圏’への道?

    第二次世界大戦末期、1944年7月に、アメリカのブレトン・ウッズでは、連合国通貨金融会議が開かれました。自由貿易主義を基調とする戦後の国際経済体制の構築がテーマとなった同会議では、ブレトン・ウッズ協定が締結され、米ドルを基調とする固定為替相場制の採用が決定されたのです。以後、ニクソン・ショックを機に変動相場制へと移行するまで、ブレトン・ウッズ体制は、戦後の自由貿易主義を支えてきたのですが、同過程を観察しますと、今般のRCEP協定には、言い知れない不安が過ります。第二次世界大戦後の自由貿易体制の構築については、既に大西洋憲章において米英間で合意されていましたので、連合国諸国にあっては既定路線であったのでしょう。そして、何よりも注目すべきは、世界大で自由貿易体制を構築するためには、国際通貨体制の整備が不可欠であると...貿易決済通貨を考えないRCEP-’人民元圏’への道?

  • バイデン外交に見られるバランス感覚
    2021/04/01 10:26
    バイデン外交に見られるバランス感覚

      国際社会はジョセフ・バイデン大統領がアメリカをドナルド・トランプ氏のア...

  • 集団免疫の’プラセボ’という選択
    2021/03/29 12:32
    集団免疫の’プラセボ’という選択

    人種間の摩擦が今なお社会問題として残るアメリカでは、ワクチン接種に際しても、白人層と黒人層との間には、著しい意識や行動の違いが見られるそうです。報道によりますと、新型コロナウイルスへの感染率や死亡率は黒人層の方が高いものの、ワクチン接種率は低いレベルに留まるというのです。ワクチン接種が始まった当初、医療保険制度の脆弱性から、低所得層ほど接種に積極的であると報じられていました。発症すれば高額の治療がかかりますが、ワクチンを打って予防すれば、治療費を心配しなくても済むからです。この説明に従えば、黒人層の方に低所得者が多いとされていますので、黒人層の接種率の方が高くなるはずです。しかしながら現実は逆であり、現時点では、両者の間では接種率に2倍ほどの差が生じているというのです(東部ペンシルバニア州で白人16%に対して黒...集団免疫の’プラセボ’という選択

  • 中国・イラン25ヵ年協定が語る暗い未来
    2021/03/28 12:21
    中国・イラン25ヵ年協定が語る暗い未来

    発足間もないバイデン政権のイランに対する出方が未だに定まらない時期をチャンスと捉え、先手必勝をモットーとする中国は、イランに対して次の一手を打ってきたようです。自由主義諸国が対イラン制裁を継続している中、中国は、イランとの間に25年の期間を設定した二国間協定を締結したと報じられています。双方の交換条件からしますとバーター取引の観が強いのですが(もちろん、貿易決済通貨が人民元となり、将来的にはイランが’デジタル人民元圏’に取り込まれることにも…)、同協定から見えてくる未来は、決して明るいものではないように思えます。第一に、同協定により、中国は、今後、25年間の長期にわたってイランから低価格で同国産の石油や天然ガスの供給を受けるそうです。25年後と申しますと、今年が2021年ですので、同協定の効力はおよそ2046年...中国・イラン25ヵ年協定が語る暗い未来

  • アジア人差別問題-日本国は名誉の回復を
    2021/03/26 12:14
    アジア人差別問題-日本国は名誉の回復を

    新型コロナウイルスのパンデミックが武漢から始まり、かつ、同地のウイルス研究所に置いて開発されていた人工ウイルスの疑いも濃いことから、世界各国では反中感情が広がっています。ウイグル弾圧も多くの人々が知るところとなり、アメリカでは、中国人と間違われた日本人が襲撃される事件も発生しています。アジアの人々が中国の悪行の’巻き添え’になるという、忌々しき事態が起きているのです。この状態が続きますと、アジア人差別は激化する怖れもあります。とりわけ、ヨーロッパ諸国には、モンゴル軍の来襲により多大なる被害を被った歴史がありますので、もとより、アジア人に対する感情は芳しくはありません。かのノストラダムスも、この世の終わりとして’アングルモアの大王’の再来を予言しておりますので、西欧の人々は、その深層心理においてモンゴル人、あるい...アジア人差別問題-日本国は名誉の回復を

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