令和の時代に残された宿題-天皇の役割問題
「最後まで全う」意思貫く=多忙な「天皇の旅」終わりに―皇位継承5月1日を迎えるその瞬間、今上天皇の退位と新天皇の即位を以って日本国の元号は、平成から令和へと変わります。突然の生前退位(譲位)表明から始まる一連の流れは、今日を以って一区切りとなるのですが、日本国における天皇の役割とは何なのか、という根本的な問題については、次の年号の時代に先送りにされた感があります。1946年に制定された日本国憲法にあって、天皇は、その第一条において統合の象徴とされています。明治憲法由来の立憲君主制の流れを汲む国事行為は形式的には残されたものの、同憲法第20条が政教分離の原則を定めているため、古来の国家祭祀は憲法の条文に置かれることはありませんでした。ここに天皇が、(1)憲法にのっとった統合の象徴天皇、(2)明治以降の形式上の立憲...令和の時代に残された宿題-天皇の役割問題