国債とは:初心者向けにわかりやすく解説[まとめ]日本国債 日銀 長期金利 マイナス金利など
今回から、経済用語などについて初心者向けにわかりやすく説明していく。 基本的な方針として、初心者でも理解しやすいようにできるだけ専門用語は使わず、簡単な言葉で解説する。 今回は国債に関することについて。 Q. 国債とは?:概要 国が発行する一種の借用書のことです。 国家による債券なので、略して国債といいます。 Q. なぜ国債は必要? 個人や企業などと同様に、国の機関=政府も活動するための資金が必要です。 本来、そのすべてを税収など国家の収入でまかなうべきですが、たいていの場合、特に短期的には不況などによってどうしても資金が足らなくなることもあるので、基本的に金融機関や投資家から資金を借りることになります。 その際に国債を発行して、それを買い取ってもらうわけです。 ちなみに、主要国で政府の収入と支出のバランス、つまり財政収支が黒字になったことがあるのは、最近ではドイツだけです。 しかし、そのドイツですら、安定した収入源=財源のために国債を現在でも発行しつづけています。 Q. 国債って安全なの? 国が後ろ盾となっているわけですから、特定の国債の信用力はそのまま、その国の信用力を表します。 新興国・途上国で政治も経済も不安定であるようなら、当然その国の国債も信頼性は低いといえます。 反対に先進国ならば、基本的に安全と考えられます。 ただし、この辺の判断は専門家でも難しい部分があるので、各国の国債の価値をランキングする専門の「格付け会社」が存在します。 しかし、そもそも各組織の格付けの基準がおかしいという批判も根強く存在します。 Q. 国債が破綻(債務不履行)になることってあるの? めったにないことですが、あります。 要するに、国の財政が破綻してしまった場合です。 この際、その国はみずからデフォルト=債務不履行となることを宣言します。 しかし個人による破産の場合とは異なり、自己破産のような制度はなく、債務不履行を宣言したからといって借金がすべて帳消しになるわけではありません。 ほとんどのケースでは、債権者との話し合いで決めていくことになりますが、たいていの場合、他の国から財政支援を受け、さらに借金の返済期限を長期に伸ばしてもらうことになります。 Q. 財政が破綻すると何が起こるの? まず、自国通貨が暴落します。日本でいえば「円」です。 あとでくわしく見ますが、国債はその国の信用力と経済状況を示す重要なバロ