寒蝉鳴(ひぐらしなく)

寒蝉鳴(ひぐらしなく)

ヒグラシは俳句では秋の季語。実際の昆虫は早ければ六月終わりから出会え、朝と夕とに鳴きますから、必ずしも「秋」や「暮れ」を表す存在ではありません。それでも、人の耳には終わりを象徴する音色に聞こえるのだと思うと不思議です。当のヒグラシが知ったらなんと言うのでしょうね。……モーリシャス諸島が心配です。